ダナゾール

ダナゾール

ホルモン剤投与という方法で、RnGHアナログと似たような方法があります。

それが、ダナゾール療法(ダナゾール局所療法)です。

ダナゾールとは、微量の男性ホルモンを含有するホルモン剤で、
子宮をいっとき閉経状態にして子宮腺筋症を治すという療法のことです。


ダナゾールの場合、錠剤服用と、子宮局所に直接IUD(子宮内器具)を使って
配置する方法とがあります。

この治療法の主な特徴は、ほかのホルモン療法(低用量ピル療法、RnGHアナログ)に
比べて長期間服用できるということです。

子宮の痛みを緩和してくれるだけでなく、子宮機能低下という副作用が
少ない
ことでも知られています。

薬物投与という形にしろ、器具を使って挿入という形にしろ、
最初の目安は半年です。

勿論それ以上も可能であり、そこがこのダナゾールの良いところでしょう。

ただし、忘れてはならないのは、この薬物には少なからず男性ホルモンが含まれている、
ということです。

そのため、副作用として考えられることは、体質の男性化です。
例えば、体毛が濃くなるとか、にきびの増加などです。
女性として、このような副作用は、ちょっと抵抗がありますよね(苦笑)。

また、人工的に、短期間で閉経状態に持っていくということで、ここでも更年期障害の
副作用が見込まれます。

ダナゾール局所療法は、数年前まで群馬県のとある病院でのみ行われていた
極めて浸透率の低い治療法ではありますが、まだ研究途上の部分が多く、
今後どんどん浸透していくと思います。

多少、男性化する時が人生のいっときあるにしても、体への負担が少ないという点で、
お勧めできることは間違いないようです。

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