子宮腺筋症と子宮筋腫の違い
子宮腺筋症と子宮筋腫は症状の出方が似ているものもあり、明確に違いを
言い表せることができない方も多いのではないでしょうか?
子宮腺筋症とは、子宮内膜が子宮筋層にまで入り込み、子宮筋層が腫れる
病気のことです。
細かく言えば筋肉の毛細血管が腫れて肥大化するものであり、だから出血量が
増えることになるのです。
一方、子宮筋腫は子宮の中に腫瘍ができる病気のことです。
こちらは腫瘍が大きくなっていくにつれて膣内を圧迫するようになるので、
結果的にその圧力で痛みが激しくなります。
子宮腺筋症と子宮筋腫の類似点は、いくつか挙げられます。
まず、出血過多及び生理痛の悪化。
30代〜40代女性の発症率が圧倒的に高いという点も共通項としてあります。
最悪の事態を想定しても、腺筋症と筋腫、どちらとも子宮の全摘出ということに
なります。
つまり、子供を産めない体になってしまう、ということです。
もし、開腹手術を受けるのでしたら、子宮腺筋症と子宮筋腫には差が出てきます。
まず、子宮筋腫の場合は塊を取ればいいわけですが、子宮腺筋症の場合は
筋層そのものを切り取ることになるので、本来なくてはならない筋層を
どこまで残すかという部分が医師にとっても悩ましい点です。
また、毛細血管レベルでの腫れを取るわけですから、人間としての限界も
あるでしょう。
このため、症状を軽減させることができても、子宮腺筋症は完治しにくい
病気だと言われています。
つまり、「病の克服方法」に子宮腺筋症と子宮筋腫には決定的な違いが
出てくるのです。
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